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October 28, 2006

Enigma 「A Posteriori」

Enigma5
先日買ったYMOがつぼにはまったので、もう一枚YMOを買うことにした。同時に買うものを探していたらEnigmaが新譜を出すことを知った。ということで早速購入。

Enigmaの新譜、オープニングはいつものテーマでいつもの荘厳な雰囲気…と思いきや、ボコーダーばりばりのメッセージにちょっと違和感。いつもなら女性のささやくような声で始まるのに…しかもその後に入ってくるサウンドがもろ電子音。確かにデジタルビートに他の音を乗せるのがEnigmaの味ではあるが、なんかいつもより電子音が耳につく。先入観にとらわれて新しい試みを受け入れられないのか…その雰囲気でずっと曲を重ねていく。

しかし、最後の最後「Goodbye Milky Way」が最高にいい。Enigmaの中でベスト3に入る名曲じゃないだろうか。この一曲で今までの分を許せるくらいだ。一番のお気に入りの「Return To Innocence」からディ・ファングの民謡を抜いた感じかな。

他に気に入ったのは9曲目の「Sitting On The Moon」くらいかな。これは昔からのEnigmaの雰囲気を残してる。

ただ、このバンドのサウンドは、聞き込んでいくと印象が変わったりするから、将来評価が変わるかもしれない。

しかし、このアルバムタイトルはどういう意味だろう。翻訳サイトでもわからなかったから造語だろうか。「Poster」までならいわゆるポスターだが…

カルト度 90% ユーロビートの好きな人がヒーリングミュージックを探しているならこれをどうぞ。

A Posteriori - Enigma CD/MP3

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October 19, 2006

MOGWAI 「Ten Rapid」

Mogwai_ten
先に紹介したYMOの2枚を買うときに一緒に買ったもう一枚。それがMogwaiの「Ten Rapid」これは1stアルバムが発売される前に、今までのシングル曲を集めて作ったコンピアルバムだが、当時を知らない私には初期の一つの作品として聞いている。
最近のMogwaiと比べると、よりインスト色が強いが、ヒーリングとしても聞ける。ただし、そのつもりで居ると一部えらいことになるが…。

かなたから聞こえる遠雷のように主題が流れ、一旦静寂を迎えてから再びイントロから始まる…そんな「Summer」を皮切りにこのアルバムは始まる。メロディアスな主題の合間合間に轟音ギターがフィルインする、Mogwaiの性格を位置づけるような曲。
一転、静かさに終始する「 New Paths to Helicon (Pt.2)」きれいなメロディがミニマルで流れます。ほっと一息…自然とボリュームを少し上げてしまいます。
そして、引き続き静かに始まる「Angels Vs. Aliens」しかし徐々にいろんな楽器が入り込んできて、音圧が上がってヒートアップ!!! まさにAngelsからAliensへと、二つの顔を持つ曲ですね。でも「きれい」って気持ちが残るからこのバンドはすごい。
次は延々となり続けるフィードバック音がにベースや詩の朗読のような声がかぶさる「I Am Not Batman」この音がノイズに聞こえないから不思議。
そしてPinkFloyd「原子心母」のBサイドのような牧歌的な雰囲気の小曲「Tuner」音は小さめですが、その奥行きの深さが染みます。
そして、ある意味このアルバムのハイライトともいえる「Ithica 27-9」きれいな曲なんです。ギターのメロディが素敵なんです。徐々に盛り上がる雰囲気もいいんです。それが2コーラス続いた後…マキシマムの轟音が現れます。序盤の雰囲気に合わせてボリュームアップしてたらえらい目に合います(なんどもやっちゃいました)びっくりしてるうちにまた静かな主題に戻って気がついたら終わってます。なんか、化かされたような不思議な後味。
その余韻を引きずったまま入る「Place for Parks」静かな曲です。でもいつまた轟音が…とびくびくします。でもそのまま終わります(笑)
そして「 New Paths to Helicon (Pt.1) 」 最初のがパート2でこちらがパート1。こちらは静寂と轟音が順番にやってくる曲。もうだまされないぞ、と、ボリューム調整もバッチリです。
ラストを飾るのが「End」前曲の最後、数秒間の沈黙の後に始まります。「New Paths to Helicon (Pt.2)」をサンプリングしてリミックスした曲。その終わり方も唐突。
全体を通しての混沌をおさらいするような感じです。

なんか絶賛しながら全曲レビューしちゃったが、それくらい気に入ってるってこと。
アルバムと思うと、ちょっと収録曲が少なく、短い感じだが、エッセンスは詰まっているので損はない。(普通のアルバムよりちょっと値段も安いしね)

カルト度 90% でもこの不思議感覚をぜひ一度体験してください。

「Ten Rapid」 - MOGWAI CD/MP3

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October 11, 2006

YMO 「BGM」

Ymo2
もう一枚YMOを買った。アルバム名は「BGM」

この頃は「JAPAN」とイメージがかぶるかな。実際メンバー間の交流もあったしね。ゆきひろさんの歌い方なんかもろデビッドシルビアン風だし、ドラムの音もニューロマンティック的だしね。

「1000 Knives」が一番お気に入りかな。これが初期のYMOの雰囲気が引き継がれている曲で、中期との橋渡し的な作品。このメロディを聞くと、浄土真宗「正信偈」の一説を思い出す。節回しがにてるところがあるんよね。
「Happy End」は、当時はなにも思わない、むしろなくても良いと思ってた曲だけど、あらためて聞くと深いねぇ。今回好きになった1曲です。

あと「Cue」「U・T」はこのアルバムのハイライト。
それとラストの「Loom」の余韻が好き。

定番度50% 今聞くなら「TECHNODELIC」だが、80年代UKが好きなら押さえて損なし。

「BGM」- YMO CD/MP3

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October 07, 2006

YMO 「TECHNODELIC」

Ymo1
前回書いた、新しく買った3枚のCD…新しくといっても新譜ではなくかなり昔のものだけどね。

そのうちの一枚はYMOの「TECHNODELIC」
基本的にUKものを紹介してるけど、かれらもUKのクラブでブレークしてるから…ということで。

前にThom Yorkeの「The Eraser」を買ってレビューしたときに、このYMOのアルバムを思い出した。何度かCDで再発されたときに買おうかとおもってたけど、今回輸入盤として発売されていることを発見。ちょいど輸入盤だけのキャンペーンがあったので、それを利用して購入。
発売されたのは1981年ということだから、もう25年前のアルバム。いや、全然古くないのに驚く。

YMOというと2枚目の「ライディーン」や「TOKIO」の入った「Solid State Survivor」の時期が好きな人や、「君に胸キュン」の時期が好きな人が多いと思うけど、今聞くならぜひこのアルバムや一つ前の「BGM」がお勧め。

実は私も、その頃はPOPな「ライディーン」や「東風」「中国女」などの初期ナンバーが好きで、「BGM」で”あれっ”っと思い、この「TECHNODELIC」にいたってはそれこそBGM代わりに流すだけでじっくり聞いてなかった。ただ、ラストの2曲「Prologue」「Epilogue」を聞いたときの不思議な感覚は、なんか心に引っかかるものがあって、記憶の片隅にずっと残っている。当時、レンタルレコードで借りてカセットテープにダビングしていたのだが、ぎりぎりあと5秒ほどがテープに収まらず、「Epilogue」の最後がちょん切れていたのも、独特の後味として残ってしまったようだ。もちろん、最後の最後までしっかり聞いても素晴らしい曲だ。

で、記憶の中で、これらの曲はホワイトノイズで作ったデジタルビートに乗せて、神秘的なシンセ音で作られた曲だと思っていた。だから、最近のデジタルビート系の曲を聞くとこの時期のYMOを思い出していた。しかし、今回手に入れてあらためて聞いてみると、ほとんど生ドラム。もしかしたら、生ドラムの音をサンプリングして使ってるのかもしれないけど、無機質なようで温かみがある。そして、先ほど書いたラストの2曲は、物をたたいたり衝突音などをサンプリングして、ループさせてリズムにしている。25年前にだ!
いままで、テクノの先駆者として見ていたが、そのテクノぶりは電子的なところだけじゃなく、こういう実験的なところにこそ顕れているんじゃないだろうか。

今回出張に出たときに、MP3に落としてインナーホンで聞いていたのだが、今まで気付かなかった奥の方に潜んでいる様々な音や、効果的に左右に振り分けられる音の深みに気付いた。うーん、やっぱこの人たちはアナログ機器では再生に限界があったんだろうな。現在でも充分通用する。いや、いまこそベスト盤でなくアルバム単位でYMOに触れて欲しい。

今回聞きなおして好きになったのは、上記のラスト2曲のほかは細野氏のベースがすごい「Seoul Music」かな。あと「Pure Jam」と「Taiso」は昔から好き。

定番度 50% でも、できるだけ多くに人に聞いて欲しい。

「TECHNODELIC」 - YMO CD/MP3

(今回からタイトルをアーチスト名とアルバム名の単純表記にします。古いものもオイオイ修正します)

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October 04, 2006

ENIGMA 「MCMXC A.D. 」

Enigma
先日HMVに申し込んだCD3枚が今日届いた。かなり昔のものだが、最近の流れで聞きたくなってつい購入したもの。在庫がなかったので2週間待ってやっと手元へ。そのレビューも書きたいのだが、これからじっくり聞くのでまた後日。

で、その後もちょくちょくネットでなんかCDがないかとうろついていたら「enigma」が新作を出したのに気付いた。早速購入…としたが、今ちょうど輸入盤3枚で25%OFFのキャンペーンをやってたから、他にも2枚探して購入…でもそのうち1枚が在庫なしなので、また2週間ほどおあずけ。

そんななか、昨日の長距離出張でえその「enigma」の1枚目「MCMXC A.D. 」(邦題:サッドネス・永遠の謎)を聞いていた。その出張の往路は夜中だったんでひたすら「gregorian」を聞いており、昼間の移動ではなぜかクラッシック(ベートーベンやショパンなどの定番もの)を聞いていた。その流れで帰りの移動中に「enigma」に行き着いたのだ。

このアルバムの目玉は、邦題にもなっている「sadness」この曲は2曲目のメドレーの中の一部だが、シングルにもなっていて発売当時FMでよく流れていた。
デジタルビートにグレゴリア聖歌をサンプリングして、そこに女性ボーカル(というかつぶやきというか)が重なってそれまでにない雰囲気を醸し出していた。
その後、このユニットの一人が「gregorian」として、その聖歌部分をりようしてどんどんアルバムを作っているので、いささか食傷気味でもあるのだが、いまあらためてこの曲を聞くと、ずっとグレゴリア聖歌がでしゃばっているのではなく、部分的に効果的に挿入されているだけで、すごく心地いい。いつのまにか私のイメージで聖歌部分が肥大化していたようだ。

このアルバムは「The Voice Of Enigma」から始まるのだが、後のアルバムも必ず最初にこのフレーズが入れられている。しかし、やはりこのアルバムの冒頭が一番ピッタリ来る。ここから「enigma」が始まったのだ。

他には「Mea Culpa」「The Rivers Of Belief」なども秀逸。
買った当時はセカンドアルバムと比べて評価していたが、月日がたってあらためて評価できるアルバムだと思う。
新作も楽しみだ。

カルト度 80%  トランス状態のBGMをお探しの方へ。

MCMXC A.D.  - ENIGMA CD/MP3

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