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August 28, 2006

Thom Yorke 「The Eraser」

Eraser
今回買ったうちの2枚目は Thom Yorke の初ソロアルバム「The Eraser」
Radiohead(以下レディヘ)のフロントマンである Thom Yorke の作品。レディヘは初期のギターバンドの顔と、エレクロニカの二つの顔があり、ファンの好みも分かれているのだが、最後のアルバムは初期のギターバンドよりに戻っている。そこに封印されたエレクトロニカの部分をこのソロアルバムで発散したのだろうか。

基本的にデジタルビートに乗せて展開されていくのだが、時にはリズムレスに時にはミニマルに広がるバッキングに、独特の声のボーカルが乗っかっている。浮遊感のある音が心地よい。
(ビートの効いたPrimalScreamとは対照的だ)

レディへはアルバム「OK Computer」の「Paranoid Android」を聞いたときにプログレっぽさを感じてからだが、そのあとの「Kid A」もお気に入りな私には、このソロアルバムは結構いけるほうだ。

おそらく一般的には1曲目「The Eraser」3曲目「The Clock」あたりの Thom 独自の世界か、逆にちょっと異質な「Black Swan」(…どう異質かというと、とっつきやすい 笑)あたりが好まれる曲だと思う。
それもいいのだがそれプラス中期YMO(BGM・テクノデリックあたり)を彷彿させる「Atoms For Peace」や初期PinkFloyd(Saucerful Of Secretsあたり)の曲にボーカルを乗せたような「And It Rained All Night」がお気に入り。

このレビューを書くために聞きなおしてるが、聞けば聞くほどはまってくる感じ。明日は電車で出張だからMP3プレーヤーで大音量で聞いてみようか。さらにはまるかもしれない。

カルト度90% 普通の音楽が好きな人にはオススメできません 

The Eraser - Thom Yorke CD/MP3


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August 26, 2006

Primal Scream 「Riot City Blues」

Riot_city
とにかく1曲目の「Country Girl」が最高。このシンプルなロックにホッとさせられる。続く「Nitty Gritty」もそうだ。
そう、私が好きなPrimal Screamは「Screamadelica」や「Give Out But Don't Give Up」の頃で、このアルバムはその頃を彷彿させるロックンロールなんだ。
しかし、その時代にリアルタイムでPrimal Screamを体験してない私が、リアルタイムで買ったアルバムは「XTRMNTR」以降…かなりハードなパンキッシュなPrimal Screamだ。まぁそれも嫌いじゃないから聞き続けているが、やはり今回のアルバムのような音がいい。アレンジもシンプルだし。
不思議なのは、これだけシンプルなロックンロールなのに古い感じがない。昔に戻ってる幹事じゃない。逆に同じようなことを新人がやればもっと荒々しい不安定なものが出来上がるんだろうけど、そこはベテラン、安定感がある。パンクからガレージからデジタルから、全部取り入れた上でのシンプルさゆえか。

実はこのアルバムはもっと前に買おうと思ってたんだけど、とりあえず音源は確保できてたんでMP3だけで楽しんでた。だけど、ネットショップのHMVが「輸入盤3枚買えば25%オフ」というキャンペーンをし、それなら買おうとチェックしたところ、3曲ボーナスプラス「Country Girl」のビデオクリップ付きで安く発売されることがわかり、即カートへ。
他の2枚は…おいおいレビューしましょう。

ほかに気に入ったのは「We're Gonna Boogie」「Dolls (Sweet Rock 'N' Roll) 」もうタイトルどおりブギーにロックンロールだもんね。そしてラストを飾る「Sometimes I Feel So Lonely」これは定番間違い無しのバラード。底辺に流れるのはSoulだ。

ボーナスの「Country Girl」のライブもビデオクリップもかっこいい。
またしばらくPrimalを聞きまくると思う。

定番度 80% 今年一番のおすすめ

RiotCItyBlues - Primal Scream CD/MP3

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