Thom Yorke 「The Eraser」
今回買ったうちの2枚目は Thom Yorke の初ソロアルバム「The Eraser」
Radiohead(以下レディヘ)のフロントマンである Thom Yorke の作品。レディヘは初期のギターバンドの顔と、エレクロニカの二つの顔があり、ファンの好みも分かれているのだが、最後のアルバムは初期のギターバンドよりに戻っている。そこに封印されたエレクトロニカの部分をこのソロアルバムで発散したのだろうか。
基本的にデジタルビートに乗せて展開されていくのだが、時にはリズムレスに時にはミニマルに広がるバッキングに、独特の声のボーカルが乗っかっている。浮遊感のある音が心地よい。
(ビートの効いたPrimalScreamとは対照的だ)
レディへはアルバム「OK Computer」の「Paranoid Android」を聞いたときにプログレっぽさを感じてからだが、そのあとの「Kid A」もお気に入りな私には、このソロアルバムは結構いけるほうだ。
おそらく一般的には1曲目「The Eraser」3曲目「The Clock」あたりの Thom 独自の世界か、逆にちょっと異質な「Black Swan」(…どう異質かというと、とっつきやすい 笑)あたりが好まれる曲だと思う。
それもいいのだがそれプラス中期YMO(BGM・テクノデリックあたり)を彷彿させる「Atoms For Peace」や初期PinkFloyd(Saucerful Of Secretsあたり)の曲にボーカルを乗せたような「And It Rained All Night」がお気に入り。
このレビューを書くために聞きなおしてるが、聞けば聞くほどはまってくる感じ。明日は電車で出張だからMP3プレーヤーで大音量で聞いてみようか。さらにはまるかもしれない。
カルト度90% 普通の音楽が好きな人にはオススメできません
The Eraser - Thom Yorke CD/MP3
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