間違いなく今年のBEST3に入る「Mr.Beast」
長かった…このアルバムと出会うために、2ヶ月を要した。(理由は「amazonにモノ申す」をご覧ください)その後、HMVで輸入版3枚で20%offってキャンペーンを利用して申し込み、「2・3日で出荷」というのが6日目にやっと出荷されて手にした1枚。(またキャンセルされるかとひやひやものだった)
Mogwaiの「Mr .Beast」アルバムタイトルやジャケット写真からは異様な雰囲気が醸し出されるが、彼らのアルバムとしては聴きやすい部類に入るんじゃないだろうか。
1曲目「Auto Rock」 ピアノ中心のインスト曲は意外な感じ。まるで他のニューエイジ系かと思ってしまった。
2曲目「Glasgow Mega-Snake」でギター中心の曲になったが、いつものMogwaiとはちょっと違うイメージ。しかしこれがまたいい感じで、新たな局面が開けてきたのかもしれない。
一方3曲目「Acid Food」ではいつものMogwai。スローテンポに淡々としたボーカル。静の方のMogwaiだ。
対して4曲目「Travel Is Dangerous」は動のMogwai。これまで1曲のなかで静から動へのギャップで楽しませてくれたが、今回はアルバムの中のメリハリで勝負。アルバム単位で聞くことが好きな私にはもってこいだ。
そのあと、「Team Handed」「Friend of the Night」とピアノ中心のインストが続く。6曲目の方は後半ノイジーなギターがだんだんとボリュームアップして最後静寂に戻るMogwaiお得意のパターン。シングルカットされるのも頷ける。このあたり、メロディやミニマルなどにMogwaiらしさがあるが、かなり優しいイメージ。メンバーも年齢を重ねて、かなり円熟の境地になってきているのか…そこが私には合うので、ますますMogwaiが好きになっているが。
7曲目「Emergency Trap」8曲目「Folk Death 95」はギター中心のインスト。いつもならこういう感じの曲はもうひとつふたつ展開があって長尺の曲になるのだが、こんかいはちょっとあっさり目…とはいえ、静から動へのMogwai節はしっかり押さえてある。
そしてハイライトともいえる9曲目「I Chose Horses」、ピアノ中心のバックメロディに日本語の朗読が組み合わされる…これがまたピタッとはまって心地いい。
そして10曲目でまた一転したギターノイズがやってくる。アルバムの締めにふさわしい余韻を残すヘヴィさ加減。このまま、また1曲目の静寂に戻って、何度も繰り返し聞いていて飽きないアルバムだ。
このアルバムは全体を通してのメリハリを楽しむものだと思う。SHOPの視聴機で1、2曲聴いただけで判断するのは勿体無い。もしさわりとして試すならお勧めは2・7・9曲目かな。
で、ちょっとでも気になったらぜひ買い求めて、全体を通して何度か聞いて欲しい。なぜ私がMogwaiにはまっているのか…その心地よさに触れてみて欲しい。
私的には定番になるだろうけど、一般的にはカルト度80%ってところか。
Mr .Beast - Mogwai /CD
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