他の追従を許さないONLY ONEの域「X&Y」
前回James Bluntを紹介したのが、これは2005年のUKナンバーワンアルバムになった。昨年に聴いてたら私も昨年のベスト3に入れてただろう。
では、私にとって昨年のベスト3は…そのうち二つはすでに紹介しているので、今回はずっと紹介したくて、し損ねていたCOLDPLAYの3rdアルバム「X&Y」を紹介。
COLDPLAYとの出会いは2ndアルバムの「A RUSH OF BLOOD TO THE HEAD」(邦題 静寂の世界)からなのだが、この「X&Y」は残念ながら2ndアルバムを越えられなったという印象がある。しかし、それもかなり高レベルでの話で、叙情派ともいうべき世界はUKの現役バンドでダントツの存在感を示している。
1曲目の「Square One」からその世界は全開で、シングルカットされたバラード「Fix You」、ピアノが特徴的な「Speed Of Sound」、ギターが印象的な「Talk」など名曲を並べて、ラストのアコースティックナンバー「Til Kingdom Come」にいたるまで、浮遊感あふれる音の世界が広がる。
彼らの特徴は音の分厚さだろうか。ボーカルの声質もちょっとこもった低音から、綺麗な裏声まで、ひとつの楽器といっていい。そこにリバーブのかかったギターやキーボードが絡み、決して派手ではないがつぼを押さえたドラムとベースが底を支える。
残念なのはCCCDだということ。MP3プレーヤーに取り込んでインナーホンで大音量で聴いたらきっとその空間力が楽しめただろうに…
定番度90% うるさいだけのROCKに飽きたアダルトな、それでいて若者にも受けるROCKが好きな方へ
「X&Y」- COLDPLAY/CD
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