ステージの虹は当時としては仰天アイテムだった 「On Stage」
OASIS、Sydといっしょに、つい買ってしまったのがこれ。むかし好きだったハードロックになぜか惹かれてしまいました。
リッチーのギター、ロニーのボーカル、コージのドラムが揃った全盛期のライブ。
Rainbowの「On Stage」を聞いたのは高校に入ってからだろうか。初めてエレキギターを買った中学時代、当然のごとくDeepPurpleを聞いてリッチーのリフを真似ていた。ただPurpleはすでに解散していて、Rainbowをラジオで聞いてたんだけど、オンエアされるのはスタジオ盤の音ばかり。そりゃ、長いギターソロのライブは流してられなかったわな。
で、レンタルレコードの時代になってからこのアルバムを聞いた。2枚組みだったけど、今持ってるCDと同じ曲数だったっけ?ちょっと自信がない。もしかしたらCDの尺にあわせるために曲数減らされてるかも知れない。
1曲目の「Kill the King」からハイスピード全開。リッチー・ブラックモアのバロック風リフもバッチリ。私自身はこの後に発売される「バビロンの城門」を先に聞いているからおなじみの曲だが、当時のライブではまだ未発表曲だったこの曲をオープニングに持ってこられてので、観衆は戸惑ったことだと思う。でも「かっこいいから許す」だったんだろうな。
2曲目はメドレー「Man on the Silver Mountain」はミドルテンポのハードチューン。ボーカルのロニー・ジェイムス・ディオはこういうのが一番得意なんだと思う。続く「Blues」のギターソロはブルース典型の無難なフレーズ。キーボードまでブルースギターの定番フレーズをなぞるあたりは…まぁギターメインのバンドだから別にいいか。ただ、コージ・パウエルの手癖はブルースには合わんな。「Starstruck」(これはおまけみたいなもん)とボーカル・観客の掛け合いを挟んで再び「Man on the Silver Mountain」
3曲目「Catch The Rainbow」のギターソロは静かなナチュラルトーンからディストーションの激しい音まで、幅広い音域で繰り広げられる。ハードロック系のギタリストはバラードでもひたすら大きな音で勝負する人が多いが、顔に似合わず繊細なプレイをするリッチーらしさが、最近のユニット「Blackmores Night」のケルト色豊かな演奏につながってるのかな。コージのプレイはブルースとは逆にこういうロックバラードの後半盛り上がり(お約束)にはバッチリ。もう隙間のないくらい叩きまくってます(笑)
4曲目「Mistreated」はスローでヘビーなナンバーだけど、ちょっと長すぎ?LIVEで見てたらそうでもないんだろうけどね。同じハードナンバーなら次の5曲目の「Sixteenth Century Greensleeves」のほうが好きかな。
ラストは「Still I'm Sad」ハードからソフトまで、メリハリ抜群のナンバー。ラストにふさわしい名曲。
昔、初めて全体通して聞いたときにはPurpleの「LIVE in JAPAN」やZepの「The Song Remains The Same」といった傑作LIVEアルバムと比べて低い評価にしてたけど、今聞くと結構いいね。思わずギター引っ張り出してリフを爪弾いちゃいます。
定番度 50% 10代のギター小僧はお父さんに聞いてみてください
「On Stage」 - RAINBOW/CD
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