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December 08, 2005

ステージの虹は当時としては仰天アイテムだった 「On Stage」

rainbow
OASIS、Sydといっしょに、つい買ってしまったのがこれ。むかし好きだったハードロックになぜか惹かれてしまいました。
リッチーのギター、ロニーのボーカル、コージのドラムが揃った全盛期のライブ。

Rainbowの「On Stage」を聞いたのは高校に入ってからだろうか。初めてエレキギターを買った中学時代、当然のごとくDeepPurpleを聞いてリッチーのリフを真似ていた。ただPurpleはすでに解散していて、Rainbowをラジオで聞いてたんだけど、オンエアされるのはスタジオ盤の音ばかり。そりゃ、長いギターソロのライブは流してられなかったわな。
で、レンタルレコードの時代になってからこのアルバムを聞いた。2枚組みだったけど、今持ってるCDと同じ曲数だったっけ?ちょっと自信がない。もしかしたらCDの尺にあわせるために曲数減らされてるかも知れない。

1曲目の「Kill the King」からハイスピード全開。リッチー・ブラックモアのバロック風リフもバッチリ。私自身はこの後に発売される「バビロンの城門」を先に聞いているからおなじみの曲だが、当時のライブではまだ未発表曲だったこの曲をオープニングに持ってこられてので、観衆は戸惑ったことだと思う。でも「かっこいいから許す」だったんだろうな。
2曲目はメドレー「Man on the Silver Mountain」はミドルテンポのハードチューン。ボーカルのロニー・ジェイムス・ディオはこういうのが一番得意なんだと思う。続く「Blues」のギターソロはブルース典型の無難なフレーズ。キーボードまでブルースギターの定番フレーズをなぞるあたりは…まぁギターメインのバンドだから別にいいか。ただ、コージ・パウエルの手癖はブルースには合わんな。「Starstruck」(これはおまけみたいなもん)とボーカル・観客の掛け合いを挟んで再び「Man on the Silver Mountain」
3曲目「Catch The Rainbow」のギターソロは静かなナチュラルトーンからディストーションの激しい音まで、幅広い音域で繰り広げられる。ハードロック系のギタリストはバラードでもひたすら大きな音で勝負する人が多いが、顔に似合わず繊細なプレイをするリッチーらしさが、最近のユニット「Blackmores Night」のケルト色豊かな演奏につながってるのかな。コージのプレイはブルースとは逆にこういうロックバラードの後半盛り上がり(お約束)にはバッチリ。もう隙間のないくらい叩きまくってます(笑)

4曲目「Mistreated」はスローでヘビーなナンバーだけど、ちょっと長すぎ?LIVEで見てたらそうでもないんだろうけどね。同じハードナンバーなら次の5曲目の「Sixteenth Century Greensleeves」のほうが好きかな。

ラストは「Still I'm Sad」ハードからソフトまで、メリハリ抜群のナンバー。ラストにふさわしい名曲。

昔、初めて全体通して聞いたときにはPurpleの「LIVE in JAPAN」やZepの「The Song Remains The Same」といった傑作LIVEアルバムと比べて低い評価にしてたけど、今聞くと結構いいね。思わずギター引っ張り出してリフを爪弾いちゃいます。

定番度 50% 10代のギター小僧はお父さんに聞いてみてください

「On Stage」 - RAINBOW/CD

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December 06, 2005

思ったより聞ける?「The Madcap Laughs 」「Barrett」

syd1
syd2
仕事の合間にamazonを覗いていたら、oasisのCDがDVD付きの限定版なのに921円という信じられない値段で売っていた。多分、大量に作ったわりに売れなかったんで叩き売ってるんだろうけど。

で、それだけだと送料が必要なので一緒になんか買おうと廉価コーナーを探してたら、Syd Barrettの1stと2ndを発見。邦題は「帽子が笑う…不気味に」「その名はバレット」。PinkFloydファンであるにも関わらず、一度も聞いたことはなかった。PinkFloydの1stは強烈だったし、その中心人物であるSyd Barrettが精神に異常をきたし、脱退した後に作ったソロアルバムという情報は頭に入っていたので、あえて買う気がしていなかった。しかし、今回2枚とも1000円を切る価格だったので買ってみた。

聞いてみたら予想に反して聞きやすかった。Floydの1stがエレクトリックなサイケ色十分だったんで、そこからさらに狂気側へ行ったらどうなるのかと思っていたけど、音はアコースティックでいい感じ。Floydの「bike」や「原子心母のBサイド」に通じる感じ。あるいはDavidBowieの1stにも似ている感じがした。

ただ、「今、針飛んだ?」(CDでそんなことあるはずがない)と錯覚するようなリズムの引っ掛かりが数度あったりするところが”正常じゃない”所以か。情報では歌詞の世界にかなり”きている”ものがあるようだが、そこはまだわからない。歌詞も気にしながら聞き込んだら分かるのかもしれないが、そこまでの語学力は私にはない。

1stでは1曲目の「Terrapin」と7曲目の「Octopus」がいまのところお気に入り。
2ndはFloydメンバーがバッキングを後から重ねたせいで普通っぽくなっているので、アコースティックでのどかなのに”ずれてる”緊張感のある1stがお勧め。といっても、よほどのサイケ好きかプログレ関連ならどんどん深めたいってひと以外にはお勧めしません。
でも、しばらくはCDコンポの中に入れっぱなしで繰り返し聞くと思う。
MP3プレーヤーに放り込んで、長旅のお供に聞くと結構いけるかもしれない。

カルト度100% 本文以上には言うことなし

「The Madcap Laughs 」「Barrett」 - Syd Barrett CD

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