ライブと思えないクオリティ「Government Commissions (BBC Sessions 1996 - 2003)」
このアルバムは、出ると聞いてからずっと待ち遠しくて何度かタワレコとかに買いに行ったが、国内版と輸入版があまり価格が変わらなかったので安くなるのを待っていた一枚(待ち遠しいなら高くても買えって話もある)
現役アーチストでは今一番お気に入りのMOGWAI。彼らのライブアルバムになるのだが、タイトルにあるようにBBC用に収録された昔からの音源を集めたものなので、つながったコンサートの模様と言うわけではない。しかし、それぞれの曲が作られた頃の演奏を集めたベスト盤的に聞けばいいかもしれない。
1曲目は最新スタジオアルバムのオープニングも飾った「Hunted By A Freak」
前にも書いたがアルペジオが綺麗なこの曲が、ライブでもしっとりと聞かせてくれる。ただスタジオ盤よりもノイズが少ないのが、聞きやすくはあるがMOGWAIらしさが少し足りない気がする。でも、これで改めてギターインストとしての構成力の高さを感じた。
その後初期の曲から順番に静かに続き、後半に入った6曲目の「Like herod」ここで静寂に響き渡るノイジーなフレーズが登場。この曲はファーストアルバムの曲だが、これぞMOGWAIという感じ。当時どのような評価をされていたかは知らないが、この曲がMOGWAIのイメージを決定付けたのは間違いない。
そして再び静かな7曲目の「Secret Pint」を経て、EPからの8曲目「Superheroes Of BMX」9曲目「New Paths To Helicon1」とこちらも静かなフレーズのミニマル…と思いきや、そのフレーズのままノイジーなサウンドになるという憎い曲がつづく。
これぞMOGWAIの真骨頂か。
ラストは最新スタジオアルバムのラストでもある「Stop Coming To My House」
この後半の流れはトリップ感抜群で、ノイズが心地よくなってくる。このころにはライブアルバムと言うことを忘れてしまうほどだが、実際にどう演奏しているのかみたくてたまらない。今年の夏フェスには今のところ名前を見ないが、次にライブを見に行くとしたらMOGWAIは上位候補の一つだろう。
カルト度80% だけどぜひ一度聞いてみてください。
Government Commissions (BBC Sessions 1996 - 2003) - MOGWAI CD
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