« March 2005 | Main | June 2005 »

May 31, 2005

ライブと思えないクオリティ「Government Commissions (BBC Sessions 1996 - 2003)」

MOGWAI_BBC


このアルバムは、出ると聞いてからずっと待ち遠しくて何度かタワレコとかに買いに行ったが、国内版と輸入版があまり価格が変わらなかったので安くなるのを待っていた一枚(待ち遠しいなら高くても買えって話もある)

現役アーチストでは今一番お気に入りのMOGWAI。彼らのライブアルバムになるのだが、タイトルにあるようにBBC用に収録された昔からの音源を集めたものなので、つながったコンサートの模様と言うわけではない。しかし、それぞれの曲が作られた頃の演奏を集めたベスト盤的に聞けばいいかもしれない。

1曲目は最新スタジオアルバムのオープニングも飾った「Hunted By A Freak」
前にも書いたがアルペジオが綺麗なこの曲が、ライブでもしっとりと聞かせてくれる。ただスタジオ盤よりもノイズが少ないのが、聞きやすくはあるがMOGWAIらしさが少し足りない気がする。でも、これで改めてギターインストとしての構成力の高さを感じた。

その後初期の曲から順番に静かに続き、後半に入った6曲目の「Like herod」ここで静寂に響き渡るノイジーなフレーズが登場。この曲はファーストアルバムの曲だが、これぞMOGWAIという感じ。当時どのような評価をされていたかは知らないが、この曲がMOGWAIのイメージを決定付けたのは間違いない。

そして再び静かな7曲目の「Secret Pint」を経て、EPからの8曲目「Superheroes Of BMX」9曲目「New Paths To Helicon1」とこちらも静かなフレーズのミニマル…と思いきや、そのフレーズのままノイジーなサウンドになるという憎い曲がつづく。
これぞMOGWAIの真骨頂か。
ラストは最新スタジオアルバムのラストでもある「Stop Coming To My House」
この後半の流れはトリップ感抜群で、ノイズが心地よくなってくる。このころにはライブアルバムと言うことを忘れてしまうほどだが、実際にどう演奏しているのかみたくてたまらない。今年の夏フェスには今のところ名前を見ないが、次にライブを見に行くとしたらMOGWAIは上位候補の一つだろう。

カルト度80% だけどぜひ一度聞いてみてください。

Government Commissions (BBC Sessions 1996 - 2003) - MOGWAI CD

| | Comments (0) | TrackBack (0)

May 28, 2005

キリスト教徒以外でも単純に音楽として「The Darkside」

gregorian5
やることが多すぎるのは承知の上だが、そういうときの気分転換に始めたはずのブログなのに、これを書く気力すらそがれ続けた2ヶ月ほど…いくつかのことに一区切りつけることが出来たので、少しづつでも更新していきたいなと。
昨年は年間5枚くらいしか買えなかったCDだが、この2月の間に結構買ってしまった。そのうちCDショップで買うつもりはなかったが安く売っていたので買ったセットものが2種類(ブルースコンピ3枚組とTOTOの初期3枚をセットにした廉価版)欲しかったのでアマゾンで買ったMogwaiとそのついでに安かったんで注文したMcDonald & Giles とRadiohead、そして仕事の都合で停めた駐車場代をケチるためにデパートで買い物をする(3000円買ったら2時間無料)目的で買ったGregorian(2回行ったので2枚買った)どれも買ったときに繰り返し聞いたし、今でもよく聞くので順次紹介していくだろう。

今回はその中から、一番最近入手したGregorianの「The Darkside」を取り上げる。

Gregorianというのはユニット名で、以前2ndアルバムを紹介したEnigmaのファーストアルバムにSadnessというグレゴリア聖歌をサンプリングした名曲があるのだが、その聖歌部分をプロデゥースしたフランク・ピーターソンがEnigmaを離れて企画したユニットで、現在まで5枚発売されている(もちろん全部持ってる)

このユニットはRockやPopの名曲(マニアックなものも結構ある)をグランドビートに乗せたグレゴリア聖歌隊の歌でカバーするというもの。初期はわかり易い有名どころを中心にしていたが、この「The Darkside」はタイトルどおりマニアックでダークな選曲となっている。収録曲の中でオリジナルを知っているのはDoorsの「The End」くらいだが、Nine inch NailsやAlan Parson's Projectなど好きなアーチストの曲もある。

こういうカバーものの楽しみの一つに、オリジナルを知らないもので気に入ったものに出会ったとき。今回の中では「The Four Horsemen」と言う曲でオリジナルは「Aphrodite's Child」というバンドなのだが…聞いたこともない(恥)でもすごく綺麗な曲で脳内ループしている。

キリスト教の宗教心はないのだが、グレゴリア聖歌ってのは”綺麗”で気持ちを落ち着かせてくれる。その雰囲気で知っているメロディが聞けると気持ちいい(たまにオリジナルが好きすぎて気に入らないカバーもあるが)さらに底辺にグランドビートが効いているのでいい癒しになる。(デジタルビートが嫌いに人には向かないが)

久々なのでこの位の軽いレビューにしておこう。

カルト度 90%(CD屋で普通に探しても見つからないと思う)

The Darkside - Gregorian CD

追記(5/29)
文中に出てきた「Aphrodite's Child」というバンドだが、気になって調べたら映画「ブレードランナー」「炎のランナー」のテーマを作ったり、YESのJohnと競演したりしている「Vangeris」が昔所属していたバンドだと判明。この「The Four Horsemen」(四人の騎士)はアルバム「666」の収録曲らしいが、キリスト教で「666」というのは…その関連曲をグレゴリア聖歌隊に歌わせるのだから、聖歌隊と言うのはあくまで楽器の一つとしての扱いなんだろうね。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

« March 2005 | Main | June 2005 »