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March 06, 2005

いろんな音楽の玉手箱 「The Beatles」(White Album)

white昨日TVで映画「I am Sam」を見た。映画も良かったが、私にとってはそこに流れるBEATLESナンバー(他のアーチストによるカバーだが)が素晴らしく、映画にウルウルしながら口ずさんでいた。今日は仕事で電車で移動なんで、MP3プレーヤーの出番。しかし、このサントラは持ってないのでオリジナルを数枚聞いていた。場面とマッチしてよかった「TWO OF US」、「Across The Universe」の入った「LET IT BE」、「Golden Slumbers」のはいった「ABBY ROAD」はすでに紹介しているので、「Blackbird」の入っている「The Beatles」通称「White Album」を取り上げる。

サーフサウンドの「Back in the U.S.S.R.」から、サウンドコラージュの「Revolution 9」まで(曲の最後はミュージカルのエンディングのような「Good Night」)あらゆるジャンルが詰まっている2枚組みの中で、BEATLESの中で5本の指に入るラブソングの名曲がいっぱい入っている。

まずは2曲目「Dear Prudence」 これは今でもLOVE SONGの編集MDなどを作るときには1番に収める。ジョンの声がアコースティックのアルペジオにのせて幻想的に歌われる曲。「Back in the U.S.S.R.」の喧騒の後だけに、不思議な空間に取り込まれるようだ。
そして「Blackbird」これはポールの曲で、先の来日公演でも相変わらずの甘い声で歌われたが、本当は深い意味(反黒人差別)が込められている。この曲のアコースティックはずいぶん練習したもんだ。すでに指が覚えてるから、3回くらい弾いたらそこそこ出来るようになるかな。
ディスク2に移って「I Will」「Julia」とポールとジョンの歌が続く。これはもうジョンの圧勝。この「Julia」はこの頃のジョンにしてはすごくシンプルな作りのラブソング。これもアコースティクのアルペジオが素敵。
「Long, Long, Long」「Cry Baby Cry」「Good Night」とバラード系の名曲がいっぱい。

一方、ミディアムテンポでは「Ob-La-Di, Ob-La-Da」「Martha My Dear」「Piggies」と佳曲がそろってるが、やはりここもジョンの「I'm So Tired」が一番。「おれはもう疲れたぜ」なんてことをこれだけの歌にしてしまうんだから、やはり只者ではない。
さらにハードなナンバーではジョージの「While My Guitar Gently Weeps」これはERIC CRAPTONがゲスト参加した名曲で、タイトルどおり泣きのギターが満喫できる。「Birthday」はパーティソング。ヨーコやリンダといった連れ合いのコーラスもはいって楽しい。続いて入っている「Yer Blues」は一転してジョンのディープなナンバー。こっちは「寂しい、死にたい」とくりかえし、先の「I'm So Tired」といっしょで能天気(?)なポールと対照的で面白い。能天気と言えば「Everybody's Got Something to Hide Except Me And My Monkey」ばなんて曲もある。そんなポールもやれば出来るぜって感じでディープに仕上げたのが「Helter Skelter」これはBEATLESで一番HEAVYMETALな曲かな。

他の曲もいいけど、アルバムとして聞くとハイだったりディープだったり、いろんな要素がつまりすぎてきつい(笑)アルバム単位では「 Sgt. Pepper's 」、固まりとしては「Abbey Road」のB面、思いいれは「Let It Be」それに対して、好きな曲がいっぱい入ってるのはこのアルバム、という位置づけが私の中にある。

そうそう、当然LPの時代に買ったのだが、LPは真っ白なジャケットに、エンボス処理で「The Beatles」と刻まれているのと、通し番号が刻印されていた。こういうジャケットの楽しみはやっぱりアナログがいいよね。

定番度 100%

The Beatles(White Album) - The Beatles LP/CD/MP3

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