Stonesの変革期「Let It Breed」
今日は久々にStonesに惹かれていた。
月末の仕事をあれやこれや夜中までやってるときにStonesの音は元気をくれる。
しかし所々、単純なロックンロールや渋いブルースとは違う、複雑な音の絡まりを聞かせてくれるナンバーがある。前に紹介した「Sympathy For The Devil」もそうだが、同じ時期に作られた「Gimme Shelter」もそういう1曲だ。この曲に関してはライブでの演奏のほうが好きで、どの時期・どのメンバーで演ってもすばらしい。その大元になるスタジオテイクがはいっているのがこのアルバム「Let It Breed」である。このアルバムを境にメンバーの出入りがあって、アルバムとしてはいろんな側面を持っているように思う。
オープニングがこの「Gimme Shelter」ギターのフレーズ(これはブライアンだろうかミック・テイラーだろうか)にソウルフルな女性コーラスが絡み、キースのギターが絡んでくる。が、やはり肝はミック・ジャガーのボーカル。ロックン・ロール・シャウトでもブルージーでもないのだが、しっかり自己主張するボーカル。テクニックではなく、オーラがある人だと思う。
その後一転して渋いブルースナンバー「Love In Vain」やベースがかっこいい「Live With Me」などが続いた後の「Midnight Rambler」が中盤のハイライト。ストーンズの中では一番ナチュラルなブルースナンバーじゃないだろうか。
そして賛否両論のラストナンバー「You Can't Always Get What You Want」
少年(?)コーラスから始まるこの曲、このコーラスには?だが絶品のバラードだと思う。ミックの粘っこいボーカルがはまりにはまっている。
若い頃はひたすら1曲目とラストナンバーばっかり聞いていたが、あらためて通して聞いてみると年食った今だから気に入る曲が多いアルバムだ。派手さはないが、渋さでじんわりと好かれるアルバムじゃないだろうか。
(定番度 70%)フォーティリックスでストーンズファンになった若者はぜひ。
The Rolling Stones - Let It Bleed MP3
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