Pink Floyd の一人としてとソロアーチストとしてと 「In The Flesh」 part2
後半は「Dark Side Of The Moon」(狂気)から始まる。このアルバムは過去のブログにも書いたが、個々の曲よりもトータル性が大事なのだが…さすがに全曲と言うわけにはいかないようで「Breathe」「Time」「Money」と前半のいいとこ取り。それまでは概ね原曲に忠実なアレンジをしていた各パートのソロなんだがこの「Money」の間奏でのギターソロ(Andy Fairweather Low - クラプトンのバックバンドなどにも参加する職人タイプのサブプレーヤー)は張り切っていて楽しい。
そしてここからはソロアルバムの曲。私はPink Floydのアルバムはどれもそれこそレコードが擦り切れるくらい聞いているが、Rogerのソロアルバムは持っていてもあまり聞いていなかった。聞いていても何かしながらなのであまり心に残ってなかった。が、今回LIVEで聞いてそのすばらしさに目が覚めた。
それが「Perfect Sense (Parts 1 & 2)」この曲の静から動への移り変わり・盛り上がりの感覚に熱いものを感じた。その要因に女性ボーカルのすごい迫力があった。それぞれ、ソロでもお金が取れるくらいのメンバーが3人そろい、そのソウルフルな歌が琴線にバンバン響いた。
実は前にPink Floyd(Roger抜き)を観にいったときに一番感動したのが「Great Gig In The Sky」の女性コーラスの素晴らしさだった。今回の「Dark Side Of The Moon」パートにこの曲が採用されなかったので残念に思っていたが、それを上回る感動がこの曲にあった。この1曲でチケット代の価値があったといえば言い過ぎか(笑)
ちょっと薀蓄を入れると、この曲のSEに使われているのは映画「2001年宇宙の旅」でHALの機能を止めようとしたときにHALがしゃべっていたシーン。(って言われてもわからんよな)
その後もソロ「Amused To Death」(死滅遊戯)からの曲が続き、最後にまた「Dark Side Of The Moon」にもどって、「Brain Damage」「Eclipse」のラストのメドレー…私が一番好きなところだ。これを生で聞ける素晴らしさ。
アンコールで”泣き”の定番「Comfortably Numb」そしてCD/DVDでは「Each Small Candle」で幕を下ろすが、ライブではラストは「Flickering Flame」(ベスト盤にだけ収録)だった。
私が見たのとほぼ同じステージのDVDがあるおかげで、観る度にあの感動がよみがえってくる。
願わくば4人揃ったステージを生で見てみたいものだが…当面は古いライブの音源を探して聞くしかないか。
(カルト度 80%)Pink Floydファンは必須
Roger Waters - In The Flesh CD/MP3/DVD
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