Pink Floyd の一人としてとソロアーチストとしてと 「In The Flesh」
ここ2日ほど、最近入手したPink Floyd の往年のライブを聞いていた。それらの中にRoger Watersのソロライブもあったのだが、それはブートレグなので紹介しない。その代わりに公式で発売されているRoger Watersのライブである今作を紹介する。
このアルバムへの思いいれは、このアルバムそのものより2002年に見に行ったコンサートへの思いいれが強い。なんせ10年ぶりに行ったホールでのコンサート(その前は1992年のYES)しかもあのPink FloydのRoger Watersだからなおさらだ。
コンサートの後、このアルバムも同名のDVDも買った。基本的に構成はCDもDVDもコンサートも同じ(アンコールのLAST曲だけコンサートは新曲)
まずはオープニング。2段ある雛壇の後方、高いところにシルエット風にRogerが登場、そしてカウントともに「In The Flesh」が始まる。「The Wall」のオープニング(厳密には違うが)でもあるこの曲だけでもう鳥肌ものである。その容姿はPink Floydの時代よりも年輪が加わった分渋い。
その後、「The Wall」の曲が数曲続いた後、「Fainal Cut」から2曲。そのあと前半のハイライト(と私は思う)の「Pigs On The Wing (Part 1)」から「Dogs」へとつづく「Animals」からの選曲。自分のパート以外はサポートメンバーに任せ(だから「Dogs」はほとんど歌っていない)にもかかわらず、またベースプレイとしても特別派手なことをするでもなく…しかしこれはRogerの曲なのだ。CDでは分からないが「Dogs」の間奏のシンセソロ(弾いていたのはRogerの息子!)の間、ギターとベースのメンバーでステージ上のテーブルでカード(イギリスだからブリッジかな?)に興じる。そういうものも含めてPink Floyd~Rogerのステージング。
そして「Wish You Were Here」(炎)の曲が続き、初期の名曲、「Obscured By Clouds」(雲の影)のなかの「Set The Controls For The Heart Of The Sun 」で前半終了。考えてみたら見事にPink Floyd時代の曲オンパレードである。Roger以外はサポートメンバーだから当然Pink Floydとは別物なんだが、コンサート中はそんなことを考えさせない。そこはRogerの貫禄だろう。
10年以上前にRoger抜きのPink Floydのコンサートも行った。そのときもサポートメンバーをうまく使って”らしさ”を出していたことを思い出す。今回Pink Floydナンバーを聞いて感じた違いは、ギターのDaveの味だけは真似できないなってことか。
長くなってきたので、前半だけで一旦終えることにする。
(カルト度 80%)Pink Floydファンは必須
Roger Waters - In The Flesh CD/MP3/DVD
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