90年代のハードロック 「K」
今日の移動時に聞いていたのはKula Shakerのデビューアルバム「K」
私自身は90年代リアルタイムには新しい音楽の開拓はあまりせず、70年代ものを買いあさっていたことは前にも書いたが、このKula Shakerは唯一その発売時に気に入って買ったUKロックじゃないだろうか。(ヒーリング系は結構手を出していたが)このアルバムの発売は96年。タワレコにCDを漁りに行ったとき、ハードロックのコーナーに視聴盤があり、「UKとインドの融合」ってな感じのキャッチコピーに惹かれて聞いた。
で、オープニングの「Hey Dude」でぶっ飛んだ。かっこいい。べースのグルーブが今までのハードロックを越えてたし、ZEPを始めて聞いたとき同じくらいにかっこよく思った。ある意味70年代の古き良き時代のロックを思い起こさせる、それでいて新しい何か。当然、買った。
70年代を彷彿させたのはハモンドオルガンの使い方によるところが大きい。このアルバムには入っていないが、「Hush」と言う曲をカバーしてるのだが、オリジナルのDeepPurpleの初期がやはりハモンドオルガンに特徴があったし、あえてそういうイメージを作っていた気もする。70年代好きオヤジの琴線に見事に触れてきたのだ。
改めて最初から通して聞いたら、先の「インドとの融合」が出てきた。「Govinda」と言う曲で、シタールを使ったりインド語を使ったり、みごとに取り入れているのだ。他の曲に、エスニックエッセンスがちりばめられている。
ZEPやDeepPurpleをあまり知らない世代の若者にもこのバンドは受けていた。ただ単にハードなロックを追っかけたり、テクニックがすごいフォロワーは数おおく出てきたが、こういう新しいグルーブ感を持ったバンドは少なかったように思う。2枚のアルバムだけを残して解散したが、生で見たかったなぁ。
定番度 50% (うるさいだけのハードロックはしんどい、と言う方にお薦めします。)
K - Kula Shaker CD/MP3
情報
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Comments
古い記事ですが、検索でかかったので一言。
"Hush"のオリジナルはDEEP PURPLEではありませんね。
Posted by: お節介な通りすがり | February 12, 2007 12:45 AM
「お節介な通りすがり」さん、どーもです。
たしかにおっしゃるとおりです。
”オリジナル”はJOE SOUTHですね。
で、有名なのがDEEP PURPLEのバージョンですかね。
DEEP PURPLE版がカヴァーってのはDEEP PURPLEを話題にするときはわかっていたのですが、この記事にするときは失念していました。私が「HUSH」をしったのがDEEP PURPLEの演奏なので、そのイメージが強く、またKula Shakerの演奏がDEEP PURPLEを思い起こさせたので間違って書いてしまいましたね。
ともあれ、ご指摘ありがとうございます。
Posted by: MANU. | February 14, 2007 10:02 PM