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December 02, 2004

癒しブームのさきがけ「The Cross Of Changes」

enigma2つづいて90年代からひとつ。
じつは90年代ってリアルタイム聞いてるのって少なくて、ここ5年の間にOASISからPRIMAL SCREAMから、かなりのCDを集めました。どうしてかっていうと、このころは昔聞いた70年代80年代のCDを買いあさってたから。仕事してある程度お金が自由になって昔欲しくても買えなかったアルバムや、LPで持ってるけどプレイヤーをしまったから聞けなくなってたものを、CDで買いなおしてた。実際、プログレの大御所やZEPやBOWIEなんかほとんど揃ったもんねぇ。ま、その辺りは今後少しづつ紹介するとして、今回取り上げるのはそんな90年代にリアルで気に入って即買いした”ENIGMA”の2NDアルバム「The Cross Of Changes」

このバンドは1枚目からの「SADENESS」って曲がそこそこヒットして、ラジオからよく流れてた。デジタルビートとグレゴリオ聖歌を融合させたサウンドで結構気に入ってたけどアルバムを買うほどではなかったな(その当時はね)
でも、この2枚目からの「RETURN TO INNOCENCE」って曲をラジオから聴いたときは一目(?)惚れして、CDショップへ走った。そのときは4曲入りのCDシングルのほうで買ったんだけど、何度も繰り返し聞いたなぁ。その4曲が同じ曲のEDIT違いだったからそれこそどれだけ同じ曲を繰り返し聞いたことか。

閑話休題、「RETURN TO INNOCENCE」でサンプリングされている民謡のような唄があるけど、これは台湾のディファング(郭英男)という人が唄っている曲で、たしか言葉の代わりにこういう唄いで意思のやり取りをしていた部族の伝承曲だったと思う。偶然タワレコでこの人のCDをみつけ、これも即買いしてしまった。デジタル抜きの素朴なこの歌声もお勧めの一つ。

ENIGMAにもどって、その後、アルバムとしてこの「The Cross Of Changes」を買ったんだけど、これがまた他の曲もすばらしく、80年代以降のプログレがヒット狙いに走るか、テクニックに走るかしていたなかで、トータルに「世界観」に浸れる久々の出会いだった(先に紹介した「狂気」がその世界観を持つ代表選手かな)

最近は、このアルバムのような浮遊感や浸り感を「ヒーリングミュージック」と呼ぶようになったけど、ENIGMAは癒しとはちょっと違う気がする。ボーっと聞くんじゃなくて、入り込んで聞く感じかな。

ヒーリングが流行って、コンピアルバムのシリーズには「RETURN TO INNOCENCE」が採用される事が多いけど、ぜひアルバム単位で聞いて欲しい。
お勧めはもちろん3曲目の「RETURN TO INNOCENCE」と、後半7、8、9曲目とつづくあたり。

(定番度 50% カルト度50%  好き嫌いがあるとは思う)

*The Cross Of Changes - ENIGMA CD

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