永遠のフェイバリット「Plastic Ono Band」
このブログやりだしてから、70年代の音楽を聴きなおす機会が増えたように思う。
最近のものにもそれなりに思い入れはあるけど、やっぱ多感な時代(笑)に影響受けたものは身体に音が染み付いている。
今回紹介する「Plastic Ono Band」はJohn Lennonのアルバムで「ジョンの魂」っていう邦題のほうが通りがいいと思う。
Johnについては今さら説明する必要は無いと思うが、このアルバムはBEATLESを解散して最初のアルバム(在籍時に何枚かソロアルバムは出している)であり、おそらく一番有名な「イマジン」の前に出しているアルバム。
これを始めて聞いたのは、中学生の頃、FM番組でBeatles4人のソロを毎日1枚づつ取り上げていて、Johnの日がこのアルバムだった。もちろん全部エアチェックしてた。(確かポールは「Band On The Run」ジョージは「Best Of」リンゴは…なんだっけ?)
この頃はレンタルもなかった分、アルバムまるまるオンエアする番組が結構あって、すごく楽しみにしてたよなぁ。
「ジョンの魂」に戻って、このアルバムの魅力はまずいきなりの鐘の音。そして「マザー」の歌いだし…今でも涙が出てくる。
母親や父親に対する思い(断絶への悲しみ)を単調なバッキングに載せて絶叫し続ける歌…。クライマックスは「Mama don't go!Daady go Home!」のリフレイン。全然スマートじゃない、あけすけの曲。でも、いつまでも頭から離れない。
そのあとはやさしい曲「Love」「Look at Me」やハードな「Working Class Hero」「Well Well Well」などが続くが、「God」で再び心の叫びがクライマックスを迎える。「キリストを信じない 仏陀を信じない…」と、今まで影響を受けてきたものを否定し続けるJohn。そして最後には「Beatlesを信じない」と締めくくる。そのあとに「Just beleave in Me,Yoko and Me」と続く。今で言うならカミングアウトというか開き直りというか、逆に洋子さんとの関係をのろけてると言おうか…。しかし、中学生にはこの否定の羅列はショックだった。
さらに、この次のラスト曲が「My Mammy's Dead」と続くのだから…
この頃からだろうか、Beatlesを聞いてても、それまではPaulの甘ったるいバラードが好きだった私が、「Dear Prudence」や「Strawberry Fields Forever」などのほうが好きになっていたのは…
去年、CDのリマスター盤が出たから欲しいなとも思ってるんだけどボーナストラックがついてるんだよなぁ…。「My Mammy's Dead」のあとに余韻を残してプチプチと音の残るLPのイメージがあるのに、そのあとに「パワー トゥ ザ ピープル」(スポーツ用品のCMで使われてるな)は無いよなぁ。いや、言い曲だけどさぁ。
だから、もしこのアルバムに興味を持って聞こうって言う人は、11曲目までで一旦切るようにして欲しい。
(定番度 100%)
*Plastic Ono Band - John Lennon LP/CD
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