あえて選ぶなら・・・「Beggars Banquet」
60年代から90年代まで、とりあえず選んで見たんで、今後はその時々に聞いてるものから拾っていきたい。
山ほど取り上げたい中から、今回はThe Rolling Stonesをピックアップ。じつはストーンズは最近出た「FORTY LICKS」しかCDを持ってない。LPにいたっては0枚だったりする。しかし、カセットでかなりのアルバムを聞いた。
ストーンズってバンドは60年代から今も現役で活動してるから、一時代だけ切り取ってうんぬんできるわけが無い。が、あえて語ると、ストーンズは二つの側面を持ってると思う。時代に合わせ、いろんな音楽を取り込むスタジオアルバム面と、どんな曲を演ってもストーンズ節になってしまうライブ面と。で、私なんかはライブ面が好きだったりするから、お行儀よく演奏してるスタジオアルバムはあまり聞かない。(ライブのブートは聴くのが好きだ)
実際、最近出たBEST盤である「FORTY LICK」にしても、CMで使われてたりする定番のバラード系は良かったりするが、LIVEで盛り上がり定番の曲は物足りなかったりする。「Brown Suger」「Jumpin' Jack Flash」「Satisfaction」など、LIVEで(多少音を外しながらでも)イントロが流れたらもう鳥肌である。
と、散々スタジオアルバムをこき下ろしてきたが(笑)ストーンズの絶妙な曲作りを楽しめるのはスタジオアルバムだったりする。その代表として「Beggars Banquet」もちろん、このアルバムのオープニング「Sympathy For The Devil(悪魔を哀れむ歌)」に尽きる。BEATLESと比較されがちなストーンズではあるが、この世界はBEATLESには出せない。これだけシンプルな音数でどうしてこんな深みのある曲が出来上がるんだろうか。すごテクのミュージシャンがあつまってコピーしてもこの雰囲気は出せないだろう。(ストーンズもLIVEで演るけど、この曲に限ってはスタジオ盤のほうが好きだ)
あと「Street Fighting Man」も秀作。こちらはLIVE向けの定番。
ほかのアコースティックナンバーもいいんだなぁ。
このアルバムへの思い入れの一端に、学生時代の先輩が組んでたバンドがこのタイトルをバンド名にしてたことがある。ストーンズナンバーをコピーしてた先輩がかっこよくて、Beggars Banquetって名前が頭に刻み込まれた。
それまで、LIVE盤かオンタイムの70・80年代ストーンズを追っかけてた私が、旧作に遡りだしたのはこのアルバムから。
今年初めの来日公演を見に行ったけど、もう演奏力や歌唱力じゃない…オーラに圧倒されたLIVEだったよなぁ。日本で言うなら還暦だぜぇ…。年代わけやカテゴリの外にいるバンドやね。
(定番度 90% ただし、これだけがストーンズだと思わないように)
*Beggars Banquet - The Rolling Stones MP3
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