プログレへの入り口「Dark Side of the Moon」
1回目を書いた後、行事参加やその準備・打ち上げなどで早速「毎日更新」が途絶えちゃいました。3日も持ってない…
気を取り直して、今日はPink Floydの「Dark Side of the Moon」邦題の「狂気」のほうが有名か?
タイトルを直訳すれば「月の暗い側」意味するところは「地球から見えない月の裏側」ってことだけど、「人間の表に現れない裏側の部分」ってことで、邦題の「狂気」ってのは上手くつけたと思う。
このブログのタイトル「Another Side of MANU.」はこのアルバムタイトルからイメージしたんだけど、「Dark」にするとイメージが悪いんで「Another Side」にしたってのは余談。
もひとつ余談をすれば、このアルバムは発表されてから15年間、チャートのTOP200に入り続けたというアルバム。が、プログレというカテゴリをつけられたために日本では敬遠されてます。音的には効果音が派手だったり、インスト曲があったりでヒットチャートものを好む人にはとっつきにくいしね。それに歌詞が英語(あたりまえだ)だからね。でもこの歌詞がいいんだまた。
心臓の音に始まり、心臓の音で終わるトータル10曲。それらが効果音でつながり(LPだったのでA面B面の間は途切れるけど)アルバム1枚トータル43分で一つの世界。聞き出したら一気に最後まで聞いちゃうすごいアルバムです。
後半7曲目から最後までは圧倒されます。その音も大好きだけど「All that you~」(あなたの~すべて)が延々と繰り返される歌詞の世界もひきつけられるし、逆にA面最後の曲は女性ボーカルのスキャットだけ(邦題は「虚空のスキャット」)の曲も迫力満点。ライブを見に行ったとき、3人のおねえさま(ソウルシンガーって感じのコーラスグループ)がこの曲を再現していたときは鳥肌もの。
このアルバムとの出会いは、中学1年の頃だったかな。二つ年上の母のいとこがいて、遊びに行ったときにこのLPを聞かせてくれた。そのときはいっしょに聞いたもう一枚の「炎」ってアルバムのほうが気に入ってたんだけど、後日輸入LP屋に行ったときにジャケットが目立つのでこっちを買った。その頃は持ってるアルバムはあまりなかったんで、1枚かったら数日は聞きっぱなし。それこそ飽きずに何度も何度も。
CDになってクリアな音で聞けるようになって、ささいな効果音まで聞けるようになったけど(最近高音質のCDで再発されたから欲しいけど、それを再生するハードを持ってない…残念!)最後の曲の後の心臓音の効果音の後、LPの最後でブチッブチッって繰り返す針の音までふくめて「狂気」っていうイメージが残ってるんだなぁ…
(定番度 60% 但し英米では90%)
*Dark Side of the Moon - Pink Floyd LP/CD
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Comments
はじめまして、プログレ愛好者の憩の場「Progressive Cafe」というブログをやっているものです。関連投稿ということでTBさせていただきました。
「狂気」に対する思い入れが良く伝わってきました。
この作品はAlan Parsonsがプロデュースしそれまでの英国臭いカラーを排除しアメリカナイズされた音にしたため、特にアメリカでブレイクしました。どのポピュラー音楽でもそうですがアメリカで売れれば大概世界で売れるということになります。日本でもそれまでの英国臭いサイケなPink Floydを全く知らない多くの人が、チャートインしたためにプログレとは意識しないでこの作品を聴いたと思います。
拙ブログでもこの作品に対して興味深いコメントを頂いています。一度いらして頂いて、是非コメントいただければ幸いです。
Posted by: francofrehley | November 25, 2004 12:03 PM
francofrehleyさんようこそ。
そちらのブログへはあらためてお伺いしますが、まずはお礼を。
ブログはじめて2回目で、新しいご縁が出来るとは驚きです。
PinkFloydも全てのアルバムを持っていますのでいずれ他のものも紹介したいと思います。最近はDVDの「Live at Pompeii」を手に入れてから、Echoes以前の音を聞くことが多いです。が、原点ということでこのアルバムから紹介しました。
他のプログレものも含めて、どんどんブログっていきますね。
Posted by: MANU. | November 26, 2004 12:45 AM