October 11, 2025

レ・ミゼラブル 「One Day More」

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「レ・ミゼラブル」は、息子らがミュージカルを学んでいるころにDVDで映画版を買っていた
息子らはお気に入りで何度か観ていたようだが、長い作品なので私はなかなか観ることができなかった
また、「25周年記念コンサート」というDVDもでており、そちらも息子らのために購入していた

今回の「ワールドツアースペクタキュラー」も形式としてはこの「25周年記念コンサート」に近い物でした

映画版はストーリーを知るには最適で、当然場面によって時代や演者のいる場所が変わります。服装やメイクも変わるので物語がわかりやすいですね。
特に中盤のクライマックス「One Day More」という名曲では、コンサートだと演者が次々マイクの前に移動して掛け合いをするのですが、一緒にいるのか違う場所にいるのかもわかりづらい
しかし、映画だとそれぞれが歌っている場面がつながれているし、掛け合いもわかりやすく素晴らしい
一方コンサートでは、場面は想像しながらも、歌に集中して複数の演者がそれぞれの場所で同時に歌う迫力が素晴らしい

その「One Day More」はミュージカルの掛け合い曲の至高だと思うので、その曲に絞って解説を
映画では前半のクライマックスとして。それまでの登場人物がそれぞれの心境で歌います
革命(暴動)を明日に控え「明日こそは」と歌うものです

まずは主人公のジャンバルジャンが静かに歌い上げます
逃亡生活を送りながら「明日からは生き直そう」と
次いでマリウス(ジャンバルジャンの娘に恋する青年)が、姿を消したコゼット(ジャンバルジャンの娘)を想い歌い、そこに父と逃亡するコゼットが重なるように想いを歌い上げます
次いでエボニーヌ(マリウスに恋しながら、マリウスとコゼットの間を結ぶ)が届かない恋心と孤独を歌います
そこにマリウスとコゼットが掛け合いのようにフィルインしてくる…まずますエボニーヌの孤独が際立ちます

次いで、革命の準備をする青年アンジョルラスが「明日こそは」と決意を歌うところにマリウスが恋心をとるか友との革命をとるか迷う心を歌います
ここからジャンバルジャンの「One Day More」の一節をはさみながらさらなる登場人物が現れます
ジャベール(ジャンバルジャンを追う軍人)が明日は革命を阻止して学生たちを懲らしめようと歌い
テナルディエ夫妻(コゼットの育ての親、エボニーヌの親、悪徳宿屋)はみんなで勝手に盛り上がってろ、そのすきにおこぼれで一儲けしてやると歌う

そして民衆が声をそろえ明日への決意を歌っているところにマリウスが駆け付け、恋心よりも友との革命を選ぶことを歌い上げます

ジャンバルジャンが高らかに「One Day More」と歌うと、これまでの各登場人物が重なるように自分の思いを歌っていきます
そして全員の声がそろって「明日こそは!」と盛り上がっていく

映画はそれぞれのアップが切り替わるので、誰がどこで歌っているかもよくわかります
この曲が終わると、翌日の各名場面となり、静かに「民衆の歌」が始まります

舞台ですと、つぎつぎ交代しながらマイクの前に進み歌い上げる形です
そして全キャストで歌い上げて第一部の幕となります

うーん、文章にすると伝わりにくいとは思いますが、この曲の動画だけでも観ていただいて、そのあとはぜひ全編を映画か舞台で体験してみてください

動画へのリンク 映画版

動画へのリンク コンサート版

 

 

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September 22, 2025

レ・ミゼラブル ワールドツアースペクタキュラー

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レ・ミゼラブルの公演を観てきました
1週間経ってもまだ興奮が残っています
ということでレビューしたいと思うのですが、実はレ・ミゼラブルにはいろんな形態があるのでまずはそのあたりを

大元になるのは1800年代に書かれたフランスの小説で、日本訳では「あぁ無情」として知られる作品です
1980年にフランスのミュージカルとして発表され、1985年にイギリスで英語のミュージカルとして発表されます。この英語版がロングセラーとして今なお世界各国で上演されるもので、一般的にミュージカル「レ・ミゼラブル」といえばこの作品になります
日本でも3年ごとくらいでキャストを変えて公演されているものです

もう一つ有名なのが映画「レ・ミゼラブル」ですが、こちらも何度も映画化されていますが、先のミュージカル版「レ・ミゼラブル」を映画化されたものが、ヒュー・ジャックマン主演で公開された2012年のものです

そして今回日本をツアーで回ったのは「レ・ミゼラブル ワールドツアースペクタキュラー」というものです
ミュージカルは、演劇が軸のもので、セリフの代わりに歌が入ります
場面場面のセットの中で、演技をしながら歌うんですね
例えば恋人同士だと、向かい合って見つめ合いながら歌う…ということです
歌を披露するコンサートでは歌が単発で披露されるものですね

今回の「ワールドツアースペクタキュラー」というのは、どちらかというとコンサートに近いもので、歌が軸になります
ただ、次々歌手が出てきて有名な歌を披露するというだけではなく、演劇や映画のようにストーリーに沿って物語を進めながら、そこで繰り広げられる歌を”マイクの前に立って”紡いでいくというものです
先の恋人同士の場面だと、左側と右側のマイクに二人が立って歌で掛け合いをする形になります

では、そのことで何がちがうかというと…演者が歌に集中できるので歌の感動が段違いになります
(あらかじめストーリを知っていないとつらいところもありますが)
場面展開は照明設備で補完して場面場面の雰囲気作りで盛り上げてくれます(そこも今回のツアーの売りでした)

映画なんかでも場面が変わりながら一人一人の歌に没入できますが、そこは生のオーケストラ演奏に生の歌ということで、肌に感じるものが桁違いです

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May 18, 2025

映画「サンダーボルツ*」 序章1

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マーベル作品を観るようになったのはいつからだろう…

息子がはまっていたのは知っていたので、話題を合わせるために観たのが1作目の「アベンジャーズ」だったか
入院してて、暇つぶしに毎晩映画見てた中の一つ
ディズニーの配信が始まって、気軽に観れるようになったころだからかなり前
で、続編を観ようと「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」を観たら、なんか敵役の設定がえらい変わってて、味方の組織もなんか崩壊してたし、でちんぷんかんぷん
ネットで沿革を知ろうとすると、その2作の間にそれぞれのキャラの単独作がうじゃうじゃあって、それがつながっているという…

それならば、と一念発起し、ネットで調べたMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)を1作目「アイアンマン」から見始めることに
で、今更ながらの感想を息子とシェアしだすと、その親子の会話がこれまた楽しい

おとんはStarWarsを熱く語って、エピソード7以降は息子と時間を共にして、息子はマーベルをおとんに仕込んでいくという構図

そのころ、コロナ渦もあって、映画の新作はなかなか上映されず、その分配信ドラマが増えてきたが、マーベル作品は全部追いかけるようになった
また、映画館上映作品も、半年も待たずに配信されることがあるので、気軽に何度も観れるようになった

ということで、まずはヒーロー集合作品「アベンジャーズ」までの通称「第1フェーズ」作品を制覇
『アイアンマン』(2008)
『インクレディブル・ハルク』(2008)
『アイアンマン2』(2010)
『マイティ・ソー』(2011)
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)
『アベンジャーズ』(2012)

このころはそれぞれ単独のヒーローものなのだが、ポストクレジットと呼ばれるエンドタイトル終了後のおまけ画像で別作品とのつながりがひっそりと生まれるという手法がとられる
これら単独作を見てから「アベンジャーズ」を観なおすと、面白みが増した

古くからの映画好きからすると、それらとは別物でドラマ性は薄く、かなりご都合主義ではあるが、そのへんは置いといて子どものころ楽しんだ仮面ライダーやウルトラマンと同じような、スクリーンサイズで暴れるヒーローものと割り切れば楽しい…とはまりだした

ただ、ここからは苦難の道が待っていた

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March 24, 2025

映画「名もなき者」(A COMPLETE UNKNOWN)

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「名もなき者」(A COMPLETE UNKNOWN)を観てきました
最近「ROCKな映画」をよく見に行きますが、ドキュメントものが多く、ほとんどミニシアターでしたが、この作品は久々にシネコンでの上映作品です
(GET BACKはシネコンだったな)

シネコン上映ってことは話題作ってことでもあり、音楽好きに限らず鑑賞する人がいるだろうし、ボブ・ディランを名前と有名曲しか知らないような方(一緒に行ったうちの連れ合いがそう)も、「映画作品」として観たことでしょう
もちろん、私の周りのディラン好きやROCK好きの方もいっぱい観に行ってました

主演のティモシー・シャラメ君は「絶世の美男子」と言われるだけのことがあり、端正な顔立ちですが、演技も大したもので今作では少し薄汚れた感じの若者をうまく演じてました
また、ディランをしっかり研究したであろう、しぐさやしゃべり方、声のくぐもり方など素晴らしく、ウッディ・ガスリーと最初に出会ったときのセリフ一言で「あぁジマーマン(ディランの本名)だ」感心してから、ラストまでディランにしか見えなかった
さらにはギターの演奏や歌も、努力して身に着けて、違和感なく披露してくれました

「FREEWHEELIN」のジャケットでも有名なシルヴィとの出会いと別れ
ジョーン・バエズとのエピソード
様々なアーチストとの出会い
それらによって変化していくディランの心情が響いてきます
実際にはどの程度だったかわかりませんが、映画の物語として成立するような脚色はあるでしょう
だからこそ映画として見入ることができます(コアなファンには不満があるようですが)

秀逸なのは、差別主義やキューバ危機など、当時の世相をニュースで盛り込むことで、そこにカウンターさせるディランの詩の世界が深く意味を持ちます
私がディランを知り、聞き始めたころはもうそれらの時代は変わった後で、「初期のディランの詩」とひとくくりでしたが、その時その時の歴史を味わえたのはうれしいことです

物語はクライマックスのフォークフェスに向かって進んでいきます
同じような映画の草分けである「ボヘミアン・ラプソディ」では感動的なライブで盛り上がりますが、この作品のライブはカオスなものとなります
伝説として知っていた「ユダ!(裏切者)」の罵声、「ライアー(お前はうそつきだ)」と返すディラン、を目にすることができるとは
(実際はこのフェスとは違うライブでのやり取りだったと思うけど)

そういう背景も含め、「Like A Rolling Stone」の演奏は鬼気迫るものがあり、思わず目頭が熱くなりました
なんども問いかける How does it feel

With no direction home
Like a complete unknown
と問いかける

ディランを追ったドキュメントも、この作品も、この一説からタイトルがとられているほど象徴的な問いかけ


あと、「ハルク」や「ファイトクラブ」でも楽しませてもらったエドワード・ノートンが渋くて素晴らしかった

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March 11, 2025

映画「ヒプノシス レコードジャケットの美学」

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洋楽のレコードで最初に買いだしたのはBEATLESだけど、次にはまったのがPinkFloyd
この音楽ブログでも第1回目が「LET IT BE」
第2回目が「狂気」だったりする
(20年以上前に始めてたのか…)

で、そんなPink Floydと関係が深いのが「ヒプノシス」で、それは個人ではなくてユニットだというのは知っていたし、実際彼らの作品は何枚も持っている
今回、映画になったので観に行った次第
関わりのあった方々のインタビューで構成されてるけど、Pink FloydメンバーもZeppelinメンバーも、ここ数年でさらにお歳を召されたようで…おじいちゃんばかりがしゃべってる映画
各アルバムジャケットのエピソードはどれも興味深く、音楽でこだわりを見せたアーチストに負けず劣らずのこだわりぶり
そのぶっ飛んだアイディアと、それを受け入れるぶっ飛んだアーチストが居たから出来上がった芸術のあれこれだと再認識
売り手のレコード会社だけが、常識的な判断で反対するけど、それを押し通せたからあれらの作品があるんだな
面白いのは、そんなヒプノシスに対し、ポール・マッカートニーだけは最初から自分でアイディア持ってて、それを実現させるために彼らの技術を利用したという…やはりあらゆる面で非凡な人だ
あと、「聖なる館」のジャケットは、最初は子どもらにスプレーペイントしてあの岩場に置いて撮影するつもりだったというエピソード
雨のために断念したため、モノクロでペイントなしで撮影して後で着色したという
もし、ペイントして撮影してたら、虐待で発禁、さらには彼らが大人になってから訴訟されてかもね
しかし、作品中のシド・バレットのエピソードにしろ、最期は仲たがいした二人のことを、今生きてるポーが語る場面にしろ、そこに「Wish You Were Here」が流れるのは反則過ぎ

LP世代にとっては、やはり30cm四方のサイズは魅力的で、ジャケットはほんとにアートだった
表と裏で物語になっていたり、中には見開きになっていたり(表面だけでは完成せず、広げて初めて作品になる)
有名な「狂気」のジャケットは、プリズムと虹の表から、虹が鼓動になっている内ジャケットを経て、表とは逆向きのプリズムが虹を白い光に収束させて表につながるという無限ループに仕上がっている
Zeppelinの実質ラストアルバム「In Through the Out Door」などはLPが茶封筒のような袋に封入されていて、どんな写真か見えない
で、実は登場人物の視点ごとに6種類あって、どれが当たるかわからないというものだった

レコードを買いに行くと、一枚一枚引き上げながらジャケットを見てほしいレコードを探すというものだったから、お目当てのもの以外のアルバムアートを見ることもできたし、なんなら「ジャケ買い」などという、アート先行の買い方もあったりした

今の子どもらは、そんなLPジャケットの魅力は伝わらないだろうし、CDなだけでも小さくて価値が下がるのに、いまやアプリに表示されるだけのアイコンとなってしまった

今回、封切りの初日(平日昼間)に行ったので、そこそこ観客はいたが、ほぼ私と同じ年代(笑)
ヒプノシスと聞いて惹かれるのは、アートだったレコードジャケットを知っている人だけかな

余談として、作中に流れたZeppelinのライブ映像は素晴らしかった
大スクリーンで観るジミーやロバートは圧巻だ
今、劇場で「永遠の詩」やったらすばらしいだろうな
できれば爆音上映+声援ありで

 

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October 27, 2024

マルホランド・ドライブ

Mulho

 

以前から観たかった映画が4Kレストアされて劇場上映されるというニュースを聞いて色めき立った
が、スケジュールと時間が合わず(遅い時間の上映ばかりだった)あきらめかけた時、京都での3館目でやっと時間を合わせることができた

マルホランド・ドライブ

奇才デビッド・リンチ監督による21世紀を代表する作品

リンチ監督は、最近配信で「ツインピークス」を観たこともあり、一筋縄ではいかないことを知っていた
なので、かなり構えて観に行ったのだが

主人公のナオミ・ワッツ演じるベティという娘がとにかくかわいい
ギャングに狙われるは、なぜか大金を持ってるは、記憶を失ってるは、家宅侵入してるは、という女性リタ(仮名)を、とにかくかいがいしく世話をする
ちょっと天然っぽいところも、都会知らずのところもあるけど

途中、脈絡なく現れるおどろおどろしいモノや、変な殺し屋のドジっぷりなど、
「リンチ監督ならぜったいなんかの伏線やろ」
「タランティーノみたいに、別の場所で同時進行してる話がどっかで集合するんか」
などと、余計な詮索をしながらも、とにかくベティの魅力に浸っていく

そう、まんまとリンチ監督の罠にはまっていく

ここまででもある程度のネタバレだが、本当のネタバレはこんなもんじゃないので、話はここまでにしておく

あんな素敵だったベティが…

お金払ってでももう一度劇場で観たかったが、行ったのが最終日だったから願いかなわず
せっかくレストアしたんだから、また最映してくれないかな

まだ演ってないミニシアターもいくつかあることだし…

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July 18, 2024

大画面で見ようパート4 「ベンハー」

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次に大画面で観たくなったのは「スペクタクル」
近年のCGによるものではない、実際に大セットを組み、人員を動員して表現したスペクタクル
でDVDラック眺めて選んだのが名作である本作

キリスト生誕から受難までと同じ時代を主人公「ベン・ハー」の物語として描いた作品
ローマとユダヤの対比、迫害と復讐の物語
そこにキリストの軌跡を絡めたストーリー

町並みはおそらくセットなんだろうけど、街丸ごと作ったんじゃないかといくらいの壮大さ
そこに軍隊が行進してくるんだけど、今まで小さなテレビでは気づかなった、”延々”町の外まで続く隊列や、それを迎える何千人の群衆が大画面を占めるさまは圧巻
キリストが説教する丘の場面でも、人があふれている

これだけのエキストラと衣装などを用意して、ほんの数分のシーンに仕立て上げる贅沢さ
もちろん、本物だから感じる圧倒感がある

あと、今のタイムパフォーマンス的な考え方では考えられない、イントロダクションとして壁画のアップに音楽だけが響く5分ほどの始まり
途中休憩をはさむときも数分間、その壁画と音楽の時間
(そういえば2001年も数分間音楽だけのイントロがあった)
それらを含み、ほぼ4時間の映画

で、お目当ては後半の戦車戦(4頭の馬が引く2輪の馬車)
当時の(私が生まれるより前だ)機材でどう撮影したのか、圧倒的な迫力
本物のすばらしさはここにある

蛇足として、ジュリアーノ・ジェンマがその他大勢で映ってる
でも、そのオーラはほかのエキストラとは一味違っていてすぐ気づいた

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July 17, 2024

大画面で見ようパート3 「グランブルー」

111 宇宙・大地と来たので、次は「海」を大画面で観ようと
でDVDラック眺めて選んだのがリュック・ベンソン監督の同作

フランス映画だけど、原題は「Le Grand Bleu」
アメリカ公開時に「THE BIG BLUE」とされ、DVDのタイトル画面はこちら
その後監督が再編集した長尺版が「Le Grand Bleu/VERSION LONGUE」で、持ってるDVDはこのバージョン
3時間弱の大作

ドラマとしては二人の潜水競技者の友情と一人の女性の物語
男二人・女一人・海といえば、「太陽がいっぱい」「冒険者」などフランス映画のお家芸

ロケーションはギリシャの海(最初はモノクロ)、アンデスの凍結湖、シシリーの海、再びギリシャの海と、どこも素晴らしい
真っ白な岩肌、空と海の藍
そして深海の暗さ
大画面ならではの迫力がある
(お色気シーンも大画面)

画面いっぱいにアップになるジャン・レノの色男ぶりったら半端ない

CGでは表せないものがここにはある

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July 16, 2024

大画面で見ようパート2 「未知との遭遇」

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自分の中でSF好きになった中坊の頃、それ以前に「JAWS」を観て映画監督に興味を持ったころでもある(部屋にはスピルバーグのポスターを張っていた)
なので、映画雑誌で観ていて期待値MAXで観に行った記憶がある
原題は「Close Encounters of the Third Kind」日本語にして「第三種接近遭遇」
なんか無茶苦茶ミステリアスでかっこいい
「We are not alone」というキャッチコピーも秀逸だった

で、今回久々に大画面テレビで鑑賞
一番驚いたのは夜空の星々のすばらしさ
先の「2001年宇宙の旅」も宇宙空間で星々はきれいだが、宇宙空間では星はまたばかない
地球上では空気があるからまばたく
広大なアメリカの片田舎の夜空はさぞ壮観なんだろう
ストーリー上大停電が起こるのでさらに素晴らしい夜空になる
蛇足だが、スピルバーグの描く夜空には必ずどこかに流れ星がある(今もそうかは知らないけれど)
それを探すのもファンのお楽しみ
あと、スピルバーグのお得意芸は、未知なるもの(サメやUFO)の姿がなかなか現されないこと
この映画でも最初に出てくる不思議な光は車のヘッドライトで、次の同じシチュエーションを描きながらそれが「異物」であるというワクワク感

で、共通の不思議体験をした人々が導かれて一大イベントになる
小型のUFOが乱舞して、音と光の洪水をショーの用に見せる
これでイベント終了と思わせて一度クールダウンさせてからの主役登場
ここが大画面で観たかった
同時期のスターウォーズも圧倒的な宇宙船を見せてくれたけど、こちらは地球上の自然物と対比させての圧倒感
日本人的に表すなら、富士山を背景にそれより大きなものが空を埋めるという感じか
もうこのシーンだけでおなか一杯

この映画で宇宙人をチラ見せしたスピルバーグは、やがて「E.T.」でがっつり宇宙人との遭遇を描く

思えば、SFがサイエンスフィクションからスペースファンタジーとなるきっかけの映画かもしれない

 

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July 09, 2024

大画面で見ようパート1 「2001年宇宙の旅」

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大画面テレビを買ったので、DVDコレクションから色々見ようかと
で、最初のチョイスはもちろんこの作品

公開時(1968年)はがきんちょだったんで観てませんが

リバイバルを映画館のスクリーンで観、レンタルビデオの時代にブラウン管テレビで観、DVD時代になったら購入し、液晶テレビを買ったら一番に観、大画面ノートPCのモニター企画に当選したときはキャンプ場に持ち出し夜空の下で観、「午前10時の映画祭」でやると聞けば再びスクリーンで観ようと出かけ…
再び大画面(といっても55インチ)がリビングに鎮座した記念に観なおしました
いやぁ、何度観ても興奮です

キューブリックの映像美は定評ありますが、やはりこの作品が一番
漆黒の闇とまっ白なディスカバリー号の対比
その後のSFの基本となるような白を基調にした宇宙船内部
のちの「シャイニング」につながる、不気味な無機質の通路
そして、機械音や推進音も排除した、全く無音の宇宙空間

ストーリーは理解することを拒否したもの
これを難解ととらえ、考察をかさねるという道もあるでしょうが、むしろ理解を超えたものがテーマなんで
アーサー・C・クラークの原作を読んで補完すれば違う楽しみ方もできるでしょうか

人知を超えた「オーバーロード」との邂逅は、解説されて理解するようなものでもないでしょうし
ドラマの好きな方には無理な作品かもしれませんね

ともあれ、この先品を知ったことでキューブリック作品としれば観ずにおれなくなりましたし、クラークの小説もすべて追っかけました

私の思想に大きな影響を与えた作品であることは間違いありません

 

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